古いエレキギターを弾いていると、12フレットあたりで音が詰まってしまうことがあります。この問題に直面した場合、まずはブリッジの調整で解決することができますが、それだけでは解決しない場合もあります。この記事では、私が実際にエレキギターの音詰まり問題に直面した際に、どのような解決方法を探ったかを紹介します。
フレットがすり減っている問題
最初にブリッジの調整を行ったものの、弦高を上げたことで弾きにくくなってしまったため、次にフレットを調べることにしました。確認してみると、フレットがすり減っていることが分かりました。この場合、フレットを交換する必要があります。ただし、交換費用は5万円前後かかるので、もともとのギターが安価なものだった場合やその個体に愛着がない場合、新たにギターを購入した方がよいでしょう。また、購入の際には、ステンレス製のフレットのものを選ぶと、通常のフレットよりもすり減りにくく長持ちするため、コストパフォーマンスがよくなります。
ラディアスのRがきつい問題
音詰まりの原因のひとつに、ラディアスがきつい指板である可能性があります。ラディアスとは、フレットボードの曲率のことです。ラディアスがきついと、チョーキングした弦がRの頂上を乗り越えたとき抑えたフレットとブリッジの間の別のフレットにあたってしまい、音が詰まることがあります。対処法としては弦高を高く調整するか、フレットの高さのすり合わせをするかになります。しかし、すり合わせは専門的な知識と技術が必要であり、自己判断で行うことはおすすめできません。
弦高の調整
弦高とは、弦とフレットの距離のことで、弦高が低い場合は、弦がフレットに触れすぎて音が詰まってしまいます。逆に、弦高が高すぎる場合は、弾きにくくなる場合があります。弦高は、個人差があるため、自分に合った弦高を見つける必要があります。一般的には、低い弦高の方が弾きやすく、高い弦高の方が音が鳴りやすいとされています。弦高を調整する場合は、ブリッジの高さを調整するか、ネックを調整することで実現できます。
結論
エレキギターの音詰まりの問題は、フレットのすり減り、ラディアスのRの度合い、弦高の調整など、様々な要因が考えられます。個人的な経験から、フレットが数年ですり減るものであること、ステンレス製だとすり減りにくいこと、指板ラディアスが音詰まりに影響があること、などを発見するに至りました。
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